「ね、お願いだよ羅菜~!」
「もう……仕方ないなぁ」
「ありがとう、羅菜!」
早速、私と羅菜は体育館に向おうと廊下に出る。
……が、女の子の群れでなかなか前に進めない。
「なんだろう、この女の子の群れ……」
「……アイツのせいでしょ。澤村朔空」
少しイラついた様子で羅菜が言った。
「あぁ……っ!もしかして、同じクラスの!」
「そうそう。あのウソくさい“爽やかモテ王子”。」
澤村朔空くん。
うちのクラスの容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群という3拍子を兼ね揃えた男の子。
通称“爽やかモテ王子”。
いつも女の子に囲まれている。
……まぁ私は全く話したこともないし興味もない。
私が興味あるのは梶原くんだけだもんっ!



