【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






「俺が気付けなかったから……っ」



「もういいよ!言いワケなんて聞きたくないよ……っ」



私が離れようとすると、朔空くんはまた私を引き寄せた。



「離してよ……っ!」



「俺の話を聞いて……陽莉」



ジタバタ暴れる私に、優しく声をかけた。



「……っ」



そんな優しい声で名前を呼ばないでよ。
そんなに強く優しく抱きしめないでよ。



なにも言えなくなっちゃうじゃん。



「俺が……玲の行動に気付かなかったせいなんだ」



「……え?」



玲、ちゃん?



「玲が……俺のケータイを使って、お前にメールしたみたいなんだ」



「う、そ……」



じゃあ、土曜日の13時に駅前の公園ってメールを送ってきたのは玲ちゃんだったってこと……?