【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。







「相変わらず仲いいですね」



俺と陽莉を交互に見てニコニコする。



「おかげさまで。それより、羽山くん少し見ないうちに身長伸びた?」



「ほんとですか!?嬉しいです!身長低いの気にしてたんで」



「これからグングン伸びてくんじゃない?朔空くんのことも抜かしちゃうかもね」



「あ?抜かされてたまるかよ」



絶対コイツにだけは抜かされたくない。



「ふふ、朔空くんってば後輩にムキになっちゃって」



「む、ムキになんてなってねぇよ!」



確かに負けたくない、とは思ったけど。
ムキにはなってねぇし。



「はいはい」



「……もう、教室に帰るぞ!」



俺は陽莉の腕を引いて、教室の方へと歩き出す。



「ちょ、朔空くん……っ!は、羽山くんまたねー!」



……ったく、他の男に愛想振りまくなっての。
しかも羽山。