「ふ、不意打ちはズルいよ」
「いつもの仕返し」
「な、なにそれ……」
陽莉本人はそんなつもりないだろうけど、いつも不意打ちでドキドキさせられてるんだから、たまには仕返ししないとな。
「普通にちょうだいよ」
「それじゃ意味ないだろ?」
「……イジワル」
陽莉を見てるとイジワルしたくなるんだよな。
反応がいちいち面白れぇし、可愛いし。
「あ」
すると、陽莉が誰かに手を振った。
その先には羽山がいた。
「お久しぶりです」
羽山は礼儀正しくペコッと頭を下げた。
羽山と会うのはあれ以来だった。
学年も違うし会うことがなかったんだ。



