「そろそろ教室に戻るか」
「うん!」
それからお弁当を片付けて、屋上を出た。
「あ、ちょっと自販機寄っていい?」
階段を下りている途中、急にいちごオレが飲みたくなった。
「いいよ」
校舎の外にある自販機に行って、いちごオレのボタンを押す。
「いちごオレ、私もほしい!」
甘えた子犬のように目を輝かせて見つめてくる。
そんな陽莉が可愛くて、俺はイジワルしようと考えた結果、1つ思いついた。
「ヤダ。ほら、帰るぞ」
いちごオレにストローを刺して、一口飲んだ。
口の中には甘さが広がる。
「えぇ~!朔空くん待ってよ~」
陽莉はしょぼんとした様子で俺についてくる。
「あー、やっぱいちごオレは美味いわ」
「いいなぁ……」
俺が見せびらかすように言うと、陽莉は羨ましそうにつぶやいた。



