【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






そして午前の授業を終え、昼休みになった。



「陽莉ー」



「あ、うん、すぐいく!」



俺が呼ぶと陽莉は慌てて弁当箱をカバンから取り出し、俺のところに来た。



「行こ!」



「おう」



いつものように屋上に入って座る。



「じ、実はさ」



陽莉は突然言いづらそうに口を開いた。



「ん?」



「きょ、今日ね、早起きして……コレ、作ってきたんだ」



そう言って陽莉が差し出したのは……。



「あ、うずらベーコン巻じゃん!」



「じ、自信はないんだけど、お母さんに教えてもらって作ったんだ!」



少し恥ずかしそうに笑う陽莉がなんだか可愛くて、ドキッとした。