【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。







「あっ、あのこれは……っ!」



慌ててごまかそうとするけど、いい言い訳が思いつかない。



「東本さんって梶原くんのことが好きなんだね」



わ、私が梶原くん好きなことバレてる……!
どうしよう、さっきの私の行動……はたから見ればただのヘンタイだよね……!?
こんなのクラスのみんなにバラされたら私……っ!



「あ、あの……っ、このことは誰にも言わないでくださいっ!!!」



あの優しい爽やかモテ王子様ならきっと、頼めば黙っててくれるはず……!




……なんて、思った私がバカだった。



「へぇ、誰にも言わないでください、か」



澤村くんは見たこともないような不敵な笑みを浮かべている。
そして、私に歩み寄ると顔を近づけてきた。



「……っ!」



ち、近い……っ!
いくら好きな人ではないといえ、こんなに顔を近づけられるとドキドキしてしまう。



「なら、俺の言うこと聞けよ」



「……へっ!?」



こ、この人……本当にあの爽やかモテ王子……?
まるで別人みたい……。