『あっ、ユリさんだ…!』


『お、おい…

モデルのソウまでいるぞ…!?』


俺たちがビルを出ると…

ユリとアイツを追いかけていたマスコミがいた。


「皆さん!

ユリさんと逞さんが付き合っているのは誤解です!


ユリさんは、俺と本当は付き合っています!」


「えっ…そ、総夜…!?」


俺は、マスコミどもに聞こえるように大きな声で言った。


『ソウくんと…!?』


『ど、どういうことですか…!?』


『詳しくお願いします!』


俺の思ったとおり…

マスコミは、食いついてきた。


「あの写真が撮られた日…

逞さんの部屋には、俺がいたんです。


逞さんに協力してもらい…

俺とユリさんは、隠れてあってたんです。


だから、逞さんは…

俺やユリさんを庇って、あんなことを言ってくれたんです。」


『それは、本当ですか!?』


『ユリさん!

本当なんですか!?』


「えっ…あの……」


ユリは、困ったように俺を見てきた。