ふわりと新の匂いに包まれて、幸せな気分になった。

新の背中に腕を回し、2人でギュッとする。

久しぶりにぬくもりを感じて、だんだん眠くなってきた時……


「はい!終わり……」

と、引き離された。

けれど、新の腕の感覚と暖かさが残っていて、まだ抱きしめられているような感じがした。

「うめ……今週の土曜日、デートしよ!」

デート……



デート?!

「えっ?デート……」


「いや?」


滅相もございません!

「やじゃない!行きたい、行く。」

必死に否定しているのが面白かったのか……

すごく笑っている。


「はは!うん、ありがとう。うれしい!」