これは良くない流れな気がする。
嫌な予感をひしひしと感じ始めたとき、
「見たいです……」
翠がポツリと答えた。
「翠葉、お願いしてごらん? きっと司は聞いてくれるから」
何を根拠に……とは思うものの、翠の視線には耐えられる気がしない。
こめかみを押さえ、嵐を蹴散らす方法を考えていると、
「ほら、視線を向けるだけであぁなのよ。言葉を添えればなんのその……」
翠はゆっくりと俺の机に近づくと、かがんで机の上に顎を乗せた。
「ツカサ……見たいな。だめ……?」
小動物を彷彿とさせる目が俺を見上げている。
こういう上目遣いは反則だと思う。
対峙して数秒と経たないうちに、
「どうしてもだめ……?」
普段、翠にこんなふうにねだられることはそうそうない。
かわいいと思ってしまった時点で俺の負けは確定していた。
人に囲まれた状況に耐えかね、翠を連れて教室を出ようとしたら、
「ちょっと、司っっっ!?」
慌てて声をかけてきた嵐を肩越しに振り返り、
「嵐、覚えておけよ」
俺は団長を了承すべく言葉を残し、教室を出た。
嫌な予感をひしひしと感じ始めたとき、
「見たいです……」
翠がポツリと答えた。
「翠葉、お願いしてごらん? きっと司は聞いてくれるから」
何を根拠に……とは思うものの、翠の視線には耐えられる気がしない。
こめかみを押さえ、嵐を蹴散らす方法を考えていると、
「ほら、視線を向けるだけであぁなのよ。言葉を添えればなんのその……」
翠はゆっくりと俺の机に近づくと、かがんで机の上に顎を乗せた。
「ツカサ……見たいな。だめ……?」
小動物を彷彿とさせる目が俺を見上げている。
こういう上目遣いは反則だと思う。
対峙して数秒と経たないうちに、
「どうしてもだめ……?」
普段、翠にこんなふうにねだられることはそうそうない。
かわいいと思ってしまった時点で俺の負けは確定していた。
人に囲まれた状況に耐えかね、翠を連れて教室を出ようとしたら、
「ちょっと、司っっっ!?」
慌てて声をかけてきた嵐を肩越しに振り返り、
「嵐、覚えておけよ」
俺は団長を了承すべく言葉を残し、教室を出た。


