短冊の裏側をツカサに向けて見せる。それは全部で五枚あった。
「せっかく真白さんが一枚一枚丁寧に作ったのだから、何かひとつくらいお願いごと書こう?」
ツカサは渋々短冊を手にした。
ペンを持って五秒ほど考えると、すぐに願いごとを書きだす。
どんな願いごとなのかには興味があったけど、それは見ないように、楓先生のもとへ向かった。
「楓先生。これも飾ってもらえますか?」
「おっ! たくさん書いたね」
「ふふ、欲張っちゃいました」
楓先生は脚立に跨り、笹の先の方に短冊をかけてくれる。
みんなで笹を見上げていると、楓先生に声をかけられた。
「翠葉ちゃん、七夕様弾いてくれる?」
「え?」
振り返ると、楓先生が車からハープを取り出したところだった。
「ハープ……どうして……?」
「弾いてもらいたいなーと思って、楓さんに持ってきてくれるようにお願いしていたの」
果歩さんに言われてあんぐりと口を開ける。
「せっかく真白さんが一枚一枚丁寧に作ったのだから、何かひとつくらいお願いごと書こう?」
ツカサは渋々短冊を手にした。
ペンを持って五秒ほど考えると、すぐに願いごとを書きだす。
どんな願いごとなのかには興味があったけど、それは見ないように、楓先生のもとへ向かった。
「楓先生。これも飾ってもらえますか?」
「おっ! たくさん書いたね」
「ふふ、欲張っちゃいました」
楓先生は脚立に跨り、笹の先の方に短冊をかけてくれる。
みんなで笹を見上げていると、楓先生に声をかけられた。
「翠葉ちゃん、七夕様弾いてくれる?」
「え?」
振り返ると、楓先生が車からハープを取り出したところだった。
「ハープ……どうして……?」
「弾いてもらいたいなーと思って、楓さんに持ってきてくれるようにお願いしていたの」
果歩さんに言われてあんぐりと口を開ける。