「……手、つないでもいい?」
訊くと、ひどく驚いた顔をされた。
「あのっ、だめだったらいいのっ」
「……いや、だめじゃないけど……」
「本当?」
ツカサは答える代わりに私の手を取る。
ツカサの手はいつもあたたかい。じんわりと熱が伝わってくるのがとても気持ちよかった。
「……相変わらず冷たい手」
「あ、ごめんっ」
反射的に手を引こうとしたら、いっそう強く握られた。
「別に責めてるわけじゃない。一感想」
「……ツカサの手はいつもあたたかいね」
言葉なく時間が過ぎていく。
ツカサは右手でカップを持ち、私は左手でカップを持ち、それぞれ口へ運ぶ動作のみ。
このカップが空になったら手を離さなくちゃいけないんだろうな。
そう思うと、自然と飲むのはゆっくりになった。
訊くと、ひどく驚いた顔をされた。
「あのっ、だめだったらいいのっ」
「……いや、だめじゃないけど……」
「本当?」
ツカサは答える代わりに私の手を取る。
ツカサの手はいつもあたたかい。じんわりと熱が伝わってくるのがとても気持ちよかった。
「……相変わらず冷たい手」
「あ、ごめんっ」
反射的に手を引こうとしたら、いっそう強く握られた。
「別に責めてるわけじゃない。一感想」
「……ツカサの手はいつもあたたかいね」
言葉なく時間が過ぎていく。
ツカサは右手でカップを持ち、私は左手でカップを持ち、それぞれ口へ運ぶ動作のみ。
このカップが空になったら手を離さなくちゃいけないんだろうな。
そう思うと、自然と飲むのはゆっくりになった。