「ツカサ、ありがとう。戻ったから変わる」
 病院から戻った翠に声をかけられた。
「全体的に滞っているところはない。ただ、気を抜くと一年が遅れるからフォローして」
「はい」
「……頭の痛みは?」
「まだズキズキしてるけど時間が経てば大丈夫だと思う」
「無理はするな」
「うん」
 そのまま昼食を摂らずに作業をしようとするから、
「その前に昼食。さっき簾条がかばんを持ってきた」
 翠のかばんがおいてある窓際へ連れていくと、
「ツカサはもう食べたの?」
「食べた」
 翠は弁当を広げながら、
「メール……嫌だった?」
 突然振られた「メール」というワードに反応しそうになる。それを必死で押し留め、
「もう少しまともな文章にして」