りく君は、私を見ると。
「林檎…。」
そう言って、ニコッと笑った。
「もう帰ったかと思った。」
そう言いながら歩いてくる。
私も教室の中に入った。
2人で歩いて、教卓の前でお互い止まる。
「最後に林檎に会えて良かった。」
りく君にそう言われたら、もうダメだった。
一気にまた涙がこみ上げてきて、ボロボロ泣いてしまった。
「あいかわらず泣き虫…」
苦笑いしながら、私の頭をポンポンしてくれた。
「り…りく君…」
迷惑だと思う。
でも今言わなきゃ、ダメだと思った。
「引越しても…元気でね…」
「林檎もな。」
「………好き…」
ポンポンしていた手が、ピタッと止まった。
あぁ、やっぱり迷惑だよね…。
「ごめんなさい…。迷惑だって分かってるんだけど…。最後に伝えたくて…」
俯いていた顔を少しあげて、もう一度あやまろうと思ったら。
「え…?」
「林檎…。」
そう言って、ニコッと笑った。
「もう帰ったかと思った。」
そう言いながら歩いてくる。
私も教室の中に入った。
2人で歩いて、教卓の前でお互い止まる。
「最後に林檎に会えて良かった。」
りく君にそう言われたら、もうダメだった。
一気にまた涙がこみ上げてきて、ボロボロ泣いてしまった。
「あいかわらず泣き虫…」
苦笑いしながら、私の頭をポンポンしてくれた。
「り…りく君…」
迷惑だと思う。
でも今言わなきゃ、ダメだと思った。
「引越しても…元気でね…」
「林檎もな。」
「………好き…」
ポンポンしていた手が、ピタッと止まった。
あぁ、やっぱり迷惑だよね…。
「ごめんなさい…。迷惑だって分かってるんだけど…。最後に伝えたくて…」
俯いていた顔を少しあげて、もう一度あやまろうと思ったら。
「え…?」

