林檎の甘い恋模様

卒業式も終わり、散々みんなにからかわれたけど、もう帰る時間になってしまった。


私…まだりく君に、伝えられてない。


好きでしたって。


迷惑かもしれないけど、伝えたいと思った私は…。


りく君を探していた。


どこだろう。


グランドにはいないし、もう帰っちゃったのかな…。


そう思いながら昇降口にくると、『大神』のところに靴が入っているのを見つけた。


校舎の中にいるのかな?


ドキドキしながら、まず、教室に行ってみた。


ガラガラ…。
教室のドアを開けると。


「りく君…?」
教室の中に、りく君がいた。