林檎の甘い恋模様

放課後。
心配してくれる茂樹君を部活に見送ってから、沙織ちゃん・リカちゃんと帰ろうとしたら。


「林檎ちゃん……。」
悠心君が話しかけてきた。


「あんた何しに来たの?」
沙織ちゃんが、すごく怖い声で聞いていてビックリした。


「沙織ちゃん、どうしたの?」


「コイツはね、大神がこの学校にいるって知ってて言わなかったのよ。」


え……。


思わず悠心君を見る。


「ごめん……。」
本当なんだ……。


「なんで教えてくれなかったの……?あ、陸くんが……私に会いたくなかった……からかな……。」
じわり……と涙が浮かんできた。


なんで今さら会ってしまったんだろう……。
前向きになろうと思った決意が、いとも簡単に崩れてしまう……。


そんな時。


「あ~、私はみんなの事情を知らないからだけど、気を悪くしないでね?悠心が隠してたのにも、何か訳があるんじゃない?その大神君てのも……。」


「今さら何の言い訳が‼」
沙織ちゃんがまくしたてると。


苦笑しながらリカちゃんが。
「沙織が林檎好きなのは分かるからね?でも、悠心も悪いと思って、こうして来てるんだし、話くらい聞いてあげよ?それから思う存分、文句言いなって。」


リカちゃんって、スゴイなぁ……。
「リカちゃん、お母さんみたい……。」
私が思わず言うと。


「や~め~て~、同じ年だから‼」
ケタケタと笑っていた。