林檎の甘い恋模様

俺は何回も口を拭いた。
拭いても拭いても、汚れている気がする。


心配した同級生が見に来たら……。
「おい、陸斗‼血だらけだぞ、どうしたんだよ?」


血がでるほど、拭いていたらしい。


「俺……もう死にたい……」
林檎に合わせる顔がない……。


「な……何があったんだよ?」
慌てる友達に、やられた事と、林檎の事を話した。


「かたくなに断ってたのは、そういう事だったんだ……。でも、だからって死んじゃダメだろ!林檎ちゃん悲しむだろ?」
分かってるけど……。


それからは、必要最低限な会話以外は一言も女共と話さなかった。


視界に入れたくもなかった。


そして、どうしても後ろめたくて、林檎に返事を書けなかった……。


悠心から話を聞いていたけど……。


そして3年の冬休み。
衝撃的な内容を悠心から言われた。


「林檎ちゃん、陸斗を諦めるって言ってる……。高校は新しい所で頑張るって……。陸斗、いいのか?」