もう、見ている事も出来なくなるなんて…。


明日で最後なんて…。


「林檎…。いいの?明日で会えなくなっちゃうよ?好きって伝えなくていいの?」


私がりく君を好きだと知っている、沙織ちゃんが私に聞いてきた。


「沙織ちゃ~ん」
ガバッと抱きつき、私は泣きだしてしまった。


「言わないで後悔するよりも、伝えてスッキリしたほうがいいと思うよ。」


頭をナデナデしながら、沙織ちゃんが言った。


「うん…。」
涙だらけの顔で頷いた。


みんなはりく君の卒アルに、思い思いのメッセージを書いている。


やっぱり、りく君は人気者で。


メッセージの欄も、いっぱいになっている。


私も書きたい…、書いてほしい…。


でも、輪に加わる勇気もなくて。


こんなウジウジしてる私が、1番キライ…。