林檎の甘い恋模様

「あ…いや…その…」
しどろもどろしてる様は、すっごく面白い‼


「林檎、可愛いもんね?クラスのみんな、林檎好きだもんね。」


「そうだよね‼だから俺も…」


「でも、みんなとは違う好きっぽいよね?」
ニヤーっと笑うと。
お手上げ…って感じで、ガックリしている。


「茂樹が林檎を気にしてたのは、やっぱりそういう訳だったんだね~」
新しいオモチャを手に入れたみたいに面白い。


「俺って、そんなに分かりやすい?」
とりあえず。
「分かってないの、林檎くらいじゃない?」
と、とどめをさしておいた。


「それはそうとね…、茂樹がいってた事は…、かなり核心をついてるんだ…」
林檎は。
せっかく前向きに頑張ろうとしてたのに。


何事もなかったかのように現れた大神は。
林檎に、ツライ気持ちを思い出させてしまった……。


「私の口からは言えない……。ただ、大神は林檎にとって、恋愛のトラウマなの……。素直で純粋な林檎だからこそ……ね。」


私は、どうしてあげられるのか分からない……。
ただ、側にいてあげるしか……。


悔しくて下を向いていると。
バタバタ……と廊下を走ってくる音。