林檎の甘い恋模様

「自覚がないって、最強ね…。」
リカちゃんが、ぽつんとつぶやいた。


無事に?自己紹介が終わったら、なぜか私とリカちゃんの周りに、女の子がいっぱい集まってきた。


な…なんでぇ?


オロオロしていると。


「林檎ちゃんって、可愛いねぇ…。」
はっ?


「あの…、皆さん、目が悪いのですか…?」
オドオド、ウルウルしながら見上げて言うと。


「うっ、ヤバイ!ギューしたい‼」
と言うが早いか、ギューッと抱っこされた。


うぇぇ?
なんで、こんな事に?


オロオロプルプルしていると。
「ヤバイ、林檎ちゃんにヤラレタ(笑)」
えぇっ?
私、なにしましたかぁぁ?


「ちっ、林檎の可愛さ、気づかれた」
沙織ちゃんが、なんか言ってる…。


「なんだろう、癒しだわ…。」
そう言われるから。


「あ…ありがとう?」
首をかしげながらヘラっと笑うと。


また更にギュウギュウ抱きしめられた。