4月。
晴れて私、姫川 林檎は、K高校に合格して、今日は入学式。


沙織ちゃんはもちろんだけど、木下君も合格した。


沙織ちゃんは、
「木下もいるのか…(´Д`)」
なんて言ってたけど(笑)


私の中学からK高校に入学するのは、私達を入れて10人くらいいた。


ほとんどが、初めての人たちばかり。


私は、強くならなきゃ‼と思っていたのに、やっぱり沙織ちゃんにくっついてるヘタレちゃん…(泣)


今は、新しいクラスを探している。
沙織ちゃんと同じクラスがいいな…。


「林檎、あったよ‼C組で同じクラスだよ‼」

「本当に?良かった~」
ギューッと沙織ちゃんに抱きついて、へニャっと笑うと。


「あぁ可愛い♡」
と抱き返してくれた。


「本当に林檎は可愛いんだから‼早く大神なんかより良い男みつけなさい‼」
頭をナデナデしながら私に言った。


「私が可愛かったら、世の中可愛い子だらけだよ‼」
ぷくぅーとホッペを膨らませてから。


「私…ちゃんと、吹っ切れるかな…。まだ、こんなに陸くんって考えてて…。本当、未練がましいよね」
へへっと力なく笑うと。


「無理に忘れろとは言わないけど、囚われすぎてるのも良くないよ。いいんだって、焦らなくて‼林檎のペースで、ゆっくり前に進んでいけば‼」
頭をナデナデしてくれる沙織ちゃんに、うん‼とニッコリ笑ってから教室に向かった。