「せーちゃん、1位は……?」
「一緒でしょ?」
「……だよね」
「あと、ごめんね、じゃなくて。好きだよ。トシミ」
「わたしも。せーちゃんが大好き」
「……嫌だったらちゃんと言ってね」
「ううん。大丈夫」
気がつくと、わたしは阿部くんの首の後ろへ手をまわしていた。
彼の少しずついやらしくなっていくキスを全力で受け入れていた。
それから電気を消してもらって、2人で一緒の布団の中でいっぱい抱き合った。
もちろん緊張と恥ずかしさでいっぱいだったけど、
彼が気持ちを抑えることなく、わたしを求めてくれたことが嬉しかった。
そして、心だけじゃなくて、お互いの体もお互いのものになった感じがして幸せだった。
意外と痛くなかったな。
そういえば、毎日激しい運動をしている人は、初めての時そんなに痛くなくなる可能性があるって陸上部の子が言ってた。
嘘だーめちゃくちゃ痛かったー、って反論していた子もいたけど。
わたしは前者のパターンに当てはまったのかも。

