私の師匠は沖田総司です【上】

部屋で本日2回目の死亡です。

斎藤さんの稽古は夕刻まで続き、さらに私は剣術の補習を受けました。体中が痛くて悲鳴を上げています。

……悲鳴ではありませんね。断末魔の叫びを上げています。

できるだけ体に響かない様に起き上がりストレッチを開始しました。

少しでも筋肉を伸ばして、体への負担を軽減します。

ストレッチをしなければ、おそらく明日全身筋肉痛に苦しめられる。

それだけは阻止しなければなりません。

両足を開いて体を倒す。ちなみに私の足は180°近く開きます。そして体を前に倒せば体が床につく。

体の柔らかさには結構自身があります。

毎日欠かさずストレッチをやっていますからね。

「あぁ、気持ちいい……」

体を伸ばすのが気持ち良すぎます。ストレッチにはリラックス効果があると言いますが、本当なんですね。

「天宮ァ、いるか?」

至福の時を過ごしていると、藤堂さんが部屋にやってきました。藤堂さんの他にも原田さんと永倉さんがいますね。

三人とも私の姿を見てなぜか驚愕しています。

「気持ち悪っ!」

永倉さん、何が気持ち悪いんですか。それよりも、私を見ての第一声が気持ち悪いって酷くないですか?

「おまえの体何があった!骨はどこ行った、骨!!」

原田さん、骨ならちゃんと私の中にありますよ。