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夕食を済まし、食器洗いなどを終えると、空はもう墨で塗り潰したように真っ暗でした。

私は全ての用事を済ませると、すぐに部屋に籠り、早めに敷いた布団の上で龍馬さんから借りた懐中時計の音を聞いていました。

耳に当て、目を閉じる。

やはり、秒針の小さな音は心が落ち着きます。

「……よし」

部屋の隅に置いてある行灯の灯を吹き消し、布団の中に入りました。

傍らには師匠の刀と龍馬さんの懐中時計が置いてある。

私は自分に「大丈夫」と励ましてから目を閉じました。

目を閉じるとすぐに夢の世界に入りました。

いつもと同じ闇の世界。

ただ、違うのは私の手に師匠の刀があるということ。

刀をギュッと握りしめると、血だらけの男が現れました。

男は「痛い……、苦しい……」と呟いています。

心の奥まで響くその声は、聞いていて苦しくなってくる。

でも、私はしっかりその男と向き合いました。

そして、静かに師匠の刀を抜く。

すると男はそれを待っていたかのように、自身の刀を抜き、私に斬りかかってきました。