私の師匠は沖田総司です【上】

えっ!?うそっ!どうして僕の部屋にみたらし団子があるの!

僕はすぐにそのみたらし団子に近づいた。

どこか見覚えのあるみたらし団子。僕はその三本の内の一本を手に取ってみた。

やっぱり、あの子が作ったみたらし団子とよく似てる。

でも、あの子が作ったみたらし団子は一君が持っていたので最後の筈だ。

どうして僕の部屋にあるの?

「まさか……」

僕の為にまた作ってくれたってこと?

自惚れた考えだと思うけど、それしか考えられなかった。

するとさっきまでモヤモヤしていた心が軽くなって、奥から温かなものが溢れてくる。

「いただきます」

みたらし団子を口に近づける。そして、最初の一口を口に入れた途端、体全体に衝撃のようなものが走った。

何これ。この味、すごく僕好みの味だ。

今までいろんな甘味屋の団子を食べたけど、このみたらし団子程、僕の味覚に合った物は無かった。

いつも店によって甘さとかが足りなくて、完全に満足したことはない。

もったいないとは思いつつも、僕はすぐに全部のみたらし団子を平らげた。

「美味しかったな」

どうして、あの子は僕の好みの味を知ってるんだろう?

単なる偶然?

でも、偶然でここまで僕好みに仕上げられるのかな。

色々な疑問はある。けど、これだけは言える。

「また、食べたい」