次の日、私は由良と連絡をとり、
一緒にお母さんのお見舞いに行く
ことになった。


「最近梓のお母さんのお見舞い、
行けてなかったから、
ちょうどよかったよ。
誘ってくれてありがとね。」


由良が花束を抱えながら、
私に笑いかける。


「こっちこそありがと。
由良来たら、お母さん喜ぶよ。」


私がそう言うと、
まーあね!なんて言いながら
スキップを始める由良。


「ねぇ!」


前にいる由良の背中に声を掛ける。