私に不思議な出会いをつくる 一通のメールが届いたのは、 ある暑い夏の日の夜だった.... 「じゃあ、お母さん。 私そろそろ帰るね。」 「うん、梓いつもありがとうね。」 ベットから起き上がり、 母が微笑んだ。 私は棚に置かれている洗濯物をもち、 笑顔で母に手を振りながら 病室を後にした。 私の母は1年ほど前に、 健康診断で癌が見つかってしまい、 それから入退院を繰り返している。 私はそんな母のお見舞いで 毎日病院に通う日々だ。