そんなこんなで帰宅してから
月希のことが気になってしょうがない。
睨んでたのがまさか私の血が原因か。
月希は友達だと思ってたけどもしかしたら
私の血が目的なだけかもしれない。
一緒にいて楽しかったのにな。
なんかそう考えると難しい。
夢由亜ってヴァンパイヤなのかなー
相談できるのって有村校長くらいかな。
でも先生の正体を知っているの?
変に私がばらしたらやばいよね。
やっぱ夢由亜?それとも月希に直接聞く?
血が目当てなの?って。
もしそれでうん。って言われたら
きっと私は落ち込むだろう。
「あーー!意味わかんない!」
思わず叫んでしまった。
「どうしたのよ。」
「なんでもない!」
せっかく心配してくれたお母さん。
ごめんなさい。私は変なことになってます。
そもそもヴァンパイヤがいるとは
思ってなかった。
「うわっ!?」
鏡で首筋を見ると痛々しいキバの跡が
かさぶたになってあった。