速水くんのことが苦手なこと。
上手く隠せている気はしていなかったけど、それでも私なりに隠しているつもりではあった。
だから、まるで当然のことのように言葉にされるほどバレバレだったとは思わなくて。
なんだか申し訳ない気持ちになって、私は思わず俯いた。
だけど、そんな私の心情さえも速水くんにはバレバレだったようで。
「あ、別に傷付いたりしてないから。陽以外の女子からの評価とかどうでもいいっていうか」
こちらの気が抜けてしまうくらいあっさりと、速水くんはそう言い放った。
「……それはそれは、よかったです」
傷つけちゃったかな、なんて思った私がバカでした。
そうだね、誰かに嫌われることに傷付くような人じゃなかったね。
忘れてたよ。
「自分が嫌いなヤツに片想いしてるなんて思われるの、あんたみたいなタイプはすごく嫌がるんじゃないかと思ってたんだけど」
私の不機嫌は無視して、速水くんは言葉を続ける。
「1年一緒のクラスにいて、分かってた気になってたのかな、あんたのこと。すげーつまんないやつだって」
「すいませんね、つまんないヤツで」

