好きになっちゃダメなのに。


「明日、いったい何が降ってくるんだろう……」


季節外れの雪が降るより、どうせなら美味しいお菓子でも降ってきてくれたら嬉しい。

なんてどうしようも無いことを考えて視線を逸らしていないと、この非常事態をとてもじゃないけど受け入れることができない。


なにがツボにはまったのかは知らないが、あははと軽やかな笑い声をこぼし続ける速水くんに、私は呆然として、彼のその笑いの発作が治まるまで待つしかなかった。


なにがそんなにおかしいの?

全然わからない!

せめて説明してから笑ってよ。

状況に置いていかれてる感が半端ない!


「はー、あんた、おかしいんじゃない?」

「はい!?」


ひとしきり笑って気がすんだらしい速水くんの第一声。

あんた、おかしいんじゃない?……って、そんなこと言われる筋合いないと思うんですけど!


「……俺のこと、嫌いなんじゃなかった?」


「え」


……ばれてましたか……。