好きになっちゃダメなのに。



羽依ちゃんの後ろ姿をなんとなしに見送って、私も鞄を肩にかけ、歩き出した。



……速水くん、何の用だろう。

速水くんとかかわるのは昨日が最後だと思ったのに。

また、お互いに顔を合わせることすらない毎日に戻るんだと思っていたのに。



「……昼休みのことかなぁ」


私としては、志賀先輩のところに行ったことは精一杯の誠意だったんだけど、呼び出される心当たりがあるとすれば、それくらい。


文句、言われるのかな。

余計なことするな、とか……。



さっきまでは不思議と感じていなかった、速水くんに会いに行くことへの憂欝が顔を出してきた。

私の、悪い癖。

考えすぎちゃうところ。