私の曖昧な態度をどうやら恥ずかしがっているのだと勘違いしたらしい志賀先輩は、そんな言葉を向けてくる。
「え!?ち、ちが」
「恥ずかしがらなくてもいいよ!
遥斗、いつのまにこんな可愛い彼女ゲットしてたの?教えてくれたらお祝いしたのに!
すごく優しそうな子で安心。私まで嬉しいなー!
あ、私たちのことは気にしないで、どうぞデート、続けて続けて!」
嬉しそうに笑って自分の椅子に腰を下ろした志賀先輩は。
……本当に、言葉通り。
嬉しそうに笑って、そして安心したような優しい表情を浮かべていて。
「、っ」
そんな志賀先輩の表情を見た瞬間、胸に強い痛みが走った。
……なに、これ。
苦しい。
すごく痛い。
あまりに心が痛くて、それに比例するように喉までギュッと締め付けられるように痛くなって、声が出ない。
早く否定しなきゃ、って思うのに。
言葉が、声が、出てこない。
だけどそのとき、ふいに脳裏によみがえってきたのは、真剣に志賀先輩へのプレゼントを選ぶ速水くんの姿。

