「須谷は、なんていうのかな。……幼なじみといえば聞こえはいいけど、腐れ縁、というか」
「やっぱり!」
須谷くんのことを話すとき、今まで、速水くんはどこかよそよそしくて。
他人にあまり興味を持たない速水くんには珍しいなぁって思っていた。
本人は大した知り合いじゃないようなことを言っていたけど、とてもそんなふうには見えなかったから、幼なじみ、と言われても驚かないというか、むしろ納得。
「小学生のころから、クラスが同じことも多かったし、割と気は合うし、それなりに仲は良かったんだけど、……いつからか、俺の方から須谷のことを避けるようになってた」
「速水くんのほうから?」
速水くんの小学生時代なんて想像できなくて。
普通の小学生よりずっと可愛げのな……、いや、大人びた子どもだったんだろうな、としか想像が膨らまない。
「あいつは、顔もいいし、勉強もできるし運動もできるし。小学生のころから人気者ではあったけど、中学に入ったら今度はモテ出して、本人もそれに気付いたんだろうな。
俺みたいな冷たいののどこがいいのかは分からないけど、俺もそれなりに告白とかされること多かったから、次第に須谷、俺に対抗心みたいなのを見せてくるようになって……、面倒になった」

