好きになっちゃダメなのに。


「副会長、最近は大体ひとりだけど、本当は2人まで枠があって。俺は、あんたのほかにもうひとり、なって欲しい人がいたんだけど。……説得しきれなかった」

はぁ、と小さく息を吐いた速水くん。

私と一緒に副会長をやるはずだった人、か。

速水くんが選んだのは、誰だったんだろう。


「ちなみに、誰、とかって……、聞いてもいい?」

「え?……あー、うん。須谷だよ」


そんなに悩むことなく速水くんが口にした名前に、私は目を瞠った。


だって。

須谷くん!?


「須谷く……!? え、でも」

速水くん、須谷くんのこと嫌ってなかった?

敵対心、むきだしだったよね。

それなのに、どうして須谷くんなの?

実はやっぱり仲良しなの!?


「……晴山さんが今何を考えてるのか、手に取るように分かるんだけど」

「えっ」


驚いて短く声を上げた私に、速水くんは苦笑をこぼした。