好きになっちゃダメなのに。


そうだよね。

私もそうだった。


はぁ~、これはお昼を食べられるかすら怪しい時間だよ。


────そんなことを思ったときだった。


「あっ」


羽依ちゃんの短い声に顔を上げると、大きい模造紙を抱えてこちらにくる生徒が見えた。


「っ!」

瞬間、ドクン、と心臓が大きく鳴る。


「明李っ!来た!来たよ」


羽依ちゃんが興奮したように私の腕を掴む。

そんな羽依ちゃんに、私は唇を引き結んで、頷くことしかできなかった。


さっきまで、結果が来ないことがあんなにじれったかったのに。

いざ結果を見るとなると、緊張で心臓が壊れてしまいそうだった。

いっそ昨日のスピーチより緊張しているんじゃないかって思ってしまうくらい。



……見たい。

でも、怖い。


ドクン、ドクン、と心臓が脈打つ音がやけに大きく聞こえる。



掲示板の前まで辿り着いた生徒は2人。

結果が書いてあるのだろう模造紙の端をそれぞれが持って、掲示板に貼り出そうとしていた。

ふたつに折りたたまれていた模造紙が、バサッと音を立てて広がる。