好きになっちゃダメなのに。



「……あのさ、晴山さん」


少しの沈黙のあと、須谷くんが口を開いた。


「なに?」


────なんだろう。

先程までの柔らかい空気が変わったような気がする。



どうしてそう感じたのか自分でも分からないまま須谷くんの次の言葉を待っていると、彼は私から一度も視線を外すことなく、


「中間投票の結果、見た?」


と訊いてきた。



「……え?」


まさか直接そんなことを言われるなんて思っていなかったから、目を瞠ってしまう。


……だって。
須谷くん、どうしてそんなことを訊くの?


余裕を見せるため?

自慢?

挑発?


……ううん、なんだかどれも違う気がする。

須谷くんのことはよく知らないけれど、彼をサポートしている志賀先輩のことなら、少しは分かっているつもり。

志賀先輩なら、中間投票で勝ったからといって、それを誇示するような真似絶対にしない。

きっと、そんなことをする人のサポートだってしないはず。


……だとしたら、どういう意図?