好きになっちゃダメなのに。


「ご、ごめんね。ショックだよね?これ、野球部のLINEグループで……。中間で負けた理由が何も分からないよりはもしかしたら役に立てるかも、って思ったんだけど……」


黙ったままの私に、羽依ちゃんは焦ったようにそう言った。

私は痛みを我慢して、一度、大きく息を吸う。


「……ううん。大丈夫。羽依ちゃんのそういうとこ、好き。私のことを想って教えてくれたんだよね。ありがとう」


───もちろん、ショックだよ。

速水くんのこともそうだし、自分の嫌な部分を指摘されたら、傷付くに決まってる。

志賀先輩と比べられること自体嫌だし、比べられた上にマイナスなことを言われたら、敵わない相手と分かっていてもショックだ。

私が頼りない性格なのは本当だし、志賀先輩と比べて私に勝てるところなんてひとつもないってことくらい分かっているつもり。

でも、いざ他人に指摘されると、やっぱり落ち込むよ。


……だけど、羽依ちゃんだって、あのトークを見たら私が傷付くだろうって分かっていたと思う。

それでもこうやって役に立てるなら、って傷つける覚悟をしてくれた。

それってすごいことだと思う。

誰かを傷つけることって、勇気がいることだもん。

私のことを大事に思ってくれているからこそ、知らないふりをしないでちゃんと教えてくれた。

羽依ちゃんのそういうところ、尊敬するし、大好きだなぁって思うの。