好きになっちゃダメなのに。


「!?」

えっ!?


イケメンくんの口から出た言葉の意味を、私は信じられずにポカンとしてしまった。

だって。

か、可愛いって言った?

さすがに速水くんに対してそんなこと言うわけないし……、私に言ったんだよね?

可愛いって……、私が!?


「~~~!?」

言葉にならない声を発していると、速水くんが私を自分の身体の後ろに隠すように一歩前に出た。

掴まれた手首に入った力が強くなって、その力に驚いた私はようやくパニック状態の頭が落ち着きを取り戻していくのが分かった。


「須谷。適当なこと言わないでくれる」

「ちょっと、適当って!!」


速水くんひどいよ!?

そりゃ、私だって、自分が初対面の人に『可愛い』なんて声をかけられるくらいの顔の造りをしていないことくらい分かっているけど。

でも、そんな言い草なくない!?

……って、あれ?

私、今なにかもっと反応しなきゃいけないセリフがあったような……。


「……えっ!
す、須谷くん!?」