好きになっちゃダメなのに。


速水くんと、こんなイケメンくんの話なんてしたっけ?

はて、と私が不思議に思っている間に、イケメンくんはまた、苦笑をこぼした。


「いや、知らないのも無理ないって。俺、彼女と話したことないし」

「じゃあますます何の用?」


とがった口調のまま、速水くんがそう言うと、イケメンくんはふいに私の方に視線を向けた。


……いくら速水くんの綺麗な顔で、イケメンには多少慣れているとはいえ。

やっぱり、カッコいい人に見つめられるとドキッとしちゃうんですけど……!


速水くんの言うとおり、どうして私に声をかけてくれようとしたんだろう。

そう思って、私は躊躇いながらも整った顔を見つめ返す。

すると、イケメンくんはしばしの間、ジッと私の目を見たまま何も言わずにいた。

なにこの沈黙、と思いつつ私も何も言えないでいると、ふいにイケメンくんがふわりと笑った。


「あー、やっぱり可愛い」