好きになっちゃダメなのに。


きっと今の3年生だって、できるなら今のメンバーに引き継いでもらいたいと思っているだろうし、私がしなくてもよくない?

たしか推薦した人って、立候補者と一緒に毎朝校門前に立ったりして、『清き一票お願いします!』みたいな活動するんじゃなかった?

そういうのはやっぱり、私なんかより前生徒会メンバーみたいな、有名な人にやってもらった方がいいと思うんだけど……!


そんなふうに思う私の思考はごくごく普通のものだと思うんだけど、速水くんは大きなため息をついた。

と思ったら、ふいにまっすぐな視線を向けられて驚いてしまう。



「……俺を立候補させたのは誰?」


静かな声で問われて。

ごくりと、私の喉が鳴った。


「え、と」

「責任、ちゃんととってもらわないと困るんだけど」