好きになっちゃダメなのに。


ずん、と。

そんな音が、自分の中のどこかから聞こえてきたかと思うほど、確かな質量を持って胸にのしかかってきたのは、名前も分からない黒い感情。


「……」

わかっていたはずだった。

振られたからといって陽から離れることはしない、そう決めた時から。

きっと、いつかはこういう瞬間が訪れるのだと。



……でも。

分かっていたけど、それでも。


それでも、それは覚悟していたよりもずっと重くて、痛かった。