ー夕里へー

夕里は、私にとって大切な親友だったね。

私が一人で遊んでいた時に話しかけてくれたのも夕里だった。

あの頃から私の世界は輝いてたんだよ。

一番の親友でいてくれてありがとう、夕里と一緒にいられなくなる

日が来るなんて思わなかった。私がいなくても笑ってたくさんの

友達を作ってください。正直、怖いよ。泣きたいくらいに

でも私は強くなるって心に決めた!だから私が泣かないのに

夕里が泣いたら意味ないよ。今まで一緒にいてくれてありがとうね。
     
                ー心愛ー

私は手紙を書き終えて枕の下においた。
手がしびれてくる、足が動かない。もうダメなのかな?
もっとみんなと笑って居たかった。
伶斗とデートでいろんな場所行きたかったなぁ……。
キスもしたかった。そう思うだけで辛くなる、心がギューっと締め付けられる。

もっと、もっと二人と話して居たかった。
眠気がピークになって。私は深い深い眠りについた。

すごく、心が軽い。
あれ?蝶蝶だ。。。どっかに導いてくれてる。
まあ、いいか。そのままついていこう……。
ん?ぬくもり感じる……このぬくもり知ってる。

ーーー心愛

ーーー心愛

この声、もしかして。その声と同時に目が覚めた。

「伶……斗?」

「心愛?!分かるか?俺だ。」

「う……ん。」

伶斗に呼ばれて一回だけ頷いた。
目の移す場所を替えればいたるところに太い管が私につながれていた。
あぁ……そっか。もう私の体限界なんだ。

「おか……あ、さん。」

「……ん?どうしたの?」

「わた……し、ね。お母さんの娘でよ……かった。」

泣かないで、ずっと笑ってほしい。ごめんね、何もできない娘で……。

「そ、そんなこと言わないでよ。」

「へへ……。ま……た泣か……せちゃっ……たな。」