そーゆーときに限ってドアがしまってる。
うちの学校、全体的にドアの立て付けが悪いから、
開けるときに「ｷﾞｨｰｷｷｨｰ」ってうっさいから注目されちゃうんだ。

「ｷﾞｨｰｷｷｨｰ……ｶﾞｺｯ」

「あっ、あいつがきた。″裏切り者！″」
「本当だぁ～。まだ、くんのかよー。″裏切り者″」

はぁ、いつまで私は裏切り者扱いなのかね～。ってか「ｶﾞｺｯ」
って何よ。っとにキレちゃおっかなー？
今堪忍袋の緒に、ナイフの刃突きつけられてる感
はんぱねー、笑

うるさくて死にそー、
あ、女子親分の木山菜穂(きやま　なほ)だー、はぁぁぁ、、

「ねぇえ～、″裏切り者″！なんかいってみたらぁ？？」　ﾆｨｯｺｫ

ﾌﾟｯﾁﾝ
ぶりっこきもっ、ってか、
私って短気なんだねぇ？
木山さんのせいで、堪忍袋の緒切れちゃった！

「………うるさいんだけど。」

「あ゛ぁ？？なんだよっ！言うならはっきり言えっ！」

「うるさいっつてんだよ！！いい加減黙れよっ！」

「な、何よっっ！いきなりっ！」

「いきなりで悪かったなぁ？おぃ。」

「うるさいわねぇ！″裏切り者！″」

「皆さ、私の事裏切り者って言うけどさ、私なんかしました？？」

「伊織の事裏切っただろーがよっ！」

「はぁ！？いつ裏切ったって？」

お腹の底から、ふつふつと湧き上がる。何だろ、この感じ。
スッゴいストレス。
さっき言った″あの子″は、伊織って子。
私の親友″だった″子
私は伊織の事を裏切ってなんかない。
あの事思い出しちゃうじゃん。