木山菜穂の死から1週間。長いよう感じられるが、
私には短いような気がした。
伊織もしばらくは、立ち直れずにいた。私もだ。
クラスもばらついていた。
いつもこういうとき菜穂がまとめていてくれたんだよね。

「理音。あのねー」

「ん?何、伊織。」

あのとき以来、私と伊織は仲直りし、
また親友として、やり直すことにしたの。

「これ。隣のクラスの子から~」

そういって差し出したのは、あの「悠」との、
交換ノートだった。

「え?これ隣のクラスの、誰から?」

「ごめん、私あの人の名前分かんないんだよね!」

「そ、そぅ、ありがと!」

「うん、いーよ!」

「あ、そうそう、あのね…理音。私ね。
 ……田辺君に、今日、告白するね!」

「そ、そう!がんばってね!!応援するからッ」

「……それじゃ明日話聞いてね!」

「もっちろん!いくらでもきくよ!ww」

「ありがと!ww」

「ところでさぁー?理音は、好きな人いるの?w」

「え?ちょ、なに聞いてんの!?」

「あ、それは、いるなぁ?誰な「2-4の、朝比奈理音さん至急職員室へきてください。」
 ……理音、なんかしたの?今の声、国語の長峰先生だよね?」

「あー、うん。ちょっと、いってくんねー
 伊織頑張れ!」

「うん、ありがと、……無事を祈ります!」

「おー、心配なさらず!」