【短編】失う度に美しくなる俺の愛子


「今日は早いね。会社どうだっ」


愛子が台詞を言い終わらぬうちに俺はカバンを落として、愛子の肩を抱き寄せた。

小さな肩を抱きながら、艶のある髪を愛でる。


「ちょっ、ちょっと、どうしたの?」

「・・・」


俺は黙って愛子を抱き続けた。

美しい愛子。

声も匂いも美しい。


「俊介っ!」


愛子が少し俺を突き放そうとする。

俺は瞬時に抱いていた腕を離して、腰を抱く。

愛子は心配そうに俺を見た。


「どうしたの?仕事疲れ?」


心の底から心配してくれる愛子。

でも俺はそんな事で疲れはしない。


俺は愛子にキスをした。

愛子もそれに応じた。

次第に俺は愛子の唇や唾液を激しく求めた。

俺と愛子は愛し合っている。

愛を前に拒否も無く、俺と愛子は激しくキスをした。


少し落ち着いたあと、キスだけで疲れた愛子ぐったりと俺の胸に入った。

俺は愛子の頭や背中を撫でながら、愛子に耳打ちをした。


「愛子が今すぐ欲しいんだ」