【短編】失う度に美しくなる俺の愛子


落ち着いた所で、私は俊介の死亡届けを出す前に婚姻届を出した。

倉本愛子になった。


俊介の家族にも支えられながら4ヶ月が過ぎた。


私は俊介との子供を妊娠していた。

俊介が死んだあの日に授かった子だと思う。


私の家族を殺した俊介は私に子供を残してくれた。

いい人か悪い人か分からなくなる。


でも私はそんな俊介を今でも愛してる。