鍵で扉を開けた。
「ただいま」
「おかえり俊介」
俺が靴を脱いでいると愛子がスリッパでパタパタと音を立てながら俺の方へ来た。
艶のある漆黒の長髪、少し桃色かかった綺麗な肌、キラキラとした目はまっすぐ俺を見ている。
程よく細く白い手足、色っぽい丸みを帯びた胸や尻。
愛子はとても美しい。
今日も愛子を愛しく思う。
今日が愛子を見る最後の日だと思うと、俺の中の欲望がうずうずと暴れ始めた。
愛子との最後の晩餐、愛子との最後の入浴、愛子との最後の会話
そんなものはどうでもいい。
これから俺は、究極に美しい愛子を見られるから。