「どうした咲?」
部長の言葉を思い出していた私に圭ちゃんが心配そうな声で呼びかける。
「私の心からの笑顔はいつも圭ちゃんに向けたものだったから…これかも私を笑顔にして下さい」
出来ればこんなグチャグチャな顔で言いたくは無かったけれど…
私はこの日を絶対に忘れることは無いと思う
「咲、おいで…」優しく私を呼ぶ圭ちゃんに抱きしめられて
あぁーこんな至近距離は初めてかも…
ドク・ドク・ドク、心臓は本日2回目の早鐘を刻むのに…
この安心感はなんだろう
圭ちゃんの超ド・アップが最接近そう思った時には唇が塞がれていた。
あぁー好きな人とのキスはこんなに気持ちがイイもんなんだね?
キスに酔った私は圭ちゃんの唇を見つめながらそう思った。
「咲、お願いだからこれ以上煽らないで…帰せなくなるから…」
視線を逸らし私と目を合わせてくれない圭ちゃん

