「会社の取引先の人に担当者でもないのに『僕に必ず都合を聞いてから訪問して…』っていう人がいるの

その理由が仕事終わりに私を食事に誘う事が目的みたいで私も先方担当者の女性も業務の予定が立て辛くて困ってる…

ずっと理由を付けてお断りしているけど、今後仕事に影響してこないかが心配で今日は朋に話を聞いて貰った帰りだったから…ちょっと落ち込んで見えたのかな?」

(はぁ~喋っちゃったよ)

私の話しを黙って聞いていた圭ちゃんの表情が見る間に険しいものへと変わっていく

(咲は優柔不断だから…しょうがないなぁーって呆れているのかな?)

圭ちゃんの顔色を見て気持ちが際限なく落ちていく

「・・・・・」シーンと静まる沈黙に耐えられなくなり

「…圭ちゃんもう帰ろう「その人どの会社の人?名前は?」

私の言葉に被せるようにして聞いてくる。

「どうしてそんな事聞くの?」圭ちゃんの気持ちが分からなくて、そう聞き返したら

「そんなの心配だからに決まってるだろ!!」って怒鳴られた。