空と彼と私

噂がいかにいい加減かもわかったし、時に、凶器にもなるけれど、気にしないでいると不思議と、振り回されていた自分が馬鹿らしく見えた。


「麻衣、今日、ちょっと付き合って!」


里緒の言う付き合っては、お願いじゃなく強制的。


何に?など聞くものなら、一日、げんなりとしなければならないから聞かない。


そのパターンはだいたい二通り。


女の子の好きな食べる系か、お目当ての男系か。


早速、放課後、引きずられるように向かったのは、繁華街のハズレにあるゲームセンター。


かと思いきや、その隣のやや古くさい飲食店。


「何?何か美味しいと噂のものでもあるの?」


メニューを見ながら早速聞いた私の耳に、驚くべきことを言ってのけた。


「違うわよ。この前の通りを歩いて隣に入って行く、眼鏡男子がいるの!見たの!」